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暮らしお役立ち情報 NO.47

[サービスコード/P00205-00001]
寒さが緩むこれからの時期、雪崩に注意!
暮らしお役立ち情報 NO.47

日本海側を中心に記録的な大雪が観測された今冬。3月に入り最高気温も徐々に上がり、雪解けが期待できる日が多くなる一方でなだれ落雪などの危険性が高まってきます。
雪崩災害から命を守るためには、雪崩の特徴や発生しやすいケースについて知識を深めるとともに、常日頃からの心がけが大切です。そこで、雪崩について知っておきたい基本を分かりやすくご紹介します。

雪崩は豪雪地帯を中心に毎年発生。

世界でも有数の積雪量のある日本は、国土の半分以上が「豪雪地帯」に指定されており、特に日本海側の地域に集中しています。

この豪雪地帯を中心に発生している雪の事故・災害のうち、特に広範囲にわたって甚大な被害を及ぼすのが「雪崩(なだれ)」です。毎年、雪崩災害は1~3月を中心に発生しており、死者・行方不明者を伴う被害も起きています。
さらに、集落を対象とした雪崩の危険箇所(人家5戸以上など)は全国で2万箇所以上もあり、集落や山間の道路のほか、スキー場や観光地といったさまざまな場所で雪崩災害は起こっています。そのため、豪雪地帯で暮らす約2,000万人もの住民だけでなく、スキーやスノーボード、冬山登山や温泉といったレジャー目的で訪れる多くの観光客も、雪崩災害に巻き込まれるおそれがあります。それを避けるためには、雪崩に対する正しい知識を深めておくことが大切です。

そもそも、雪崩とは?

厳寒期や春先に発生しやすく、最大で時速200kmものスピードになります。
雪崩は"すべり面"の違いによって、「表層(ひょうそう)雪崩」と「全層(ぜんそう)雪崩」の大きく2つのタイプに分けられます。

雪崩が発生しやすいケースは?

起こりやすいのは急斜面や植生がまばらな場所など。気象条件や前兆現象にも注意。


■発生しやすい場所
・急な斜面
・低木林やまばらな植生の斜面

■発生しやすい条件

万が一、雪崩発生の場に遭遇したら

■雪崩が自分の近くで起きた場合
・流されている人を見続ける。
・仲間が雪崩に巻き込まれた地点(遭難点)と、見えなくなった地点(消失点)を覚えておく。
・雪崩が止まったら見張りを立て、遭難点と消失点にポールや木などの目印をたてる。
・すぐに雪崩ビーコン(無線機)などを用いて、捜索する。
・見つかれば、直ちに掘り起こして救急処置を行う。

■自分自身が雪崩に流されてしまった場合
・崩の流れの端へ逃げる。
・仲間が巻き込まれないように知らせる。
・身体から荷物をはずす。
・雪の中で泳いで浮上するようにする。
・雪が止まりそうになったとき、雪の中での空間を確保できるよう、手で口の前に空間を作る。
・雪の中から、上を歩いている人の声が聞こえる場合があるため、聞こえたら大きな声を出す。

など注意しましょう。


さらに詳しくは、全国地すべりがけ崩れ対策協議会「雪崩対応安全ガイドブック」でご確認ください。

編集(転載作業) チームコンシェルジュ
(取材協力:国土交通省 文責:政府広報オンライン)