COOP SAPPORO コンシェルジュ

暮らしお役立ち情報 No.50

[サービスコード/P00211-00001]
「学び」に遅すぎはない!社会人の学び直し「リカレント教育」
暮らしお役立ち情報 No.50

学校を卒業して社会に出たら勉強は終わり、ではありません。社会が目まぐるしく変わる今日、仕事で求められる知識やスキルを、時代の変化にあわせて継続的にアップデートすることが必要です。そのための社会人の学び直し「リカレント教育」が注目されています。学びを通じて、より豊かな人生を送るために、あなたも始めてみませんか。「リカレント教育」の情報収集の方法や支援制度などをご紹介します。

1.「リカレント教育」ってなに?

「リカレント(recurrent)」とは、「繰り返す」「循環する」という意味で、リカレント教育とは、学校教育からいったん離れて社会に出た後も、それぞれの人の必要なタイミングで再び教育を受け、仕事と教育を繰り返すことです。

近年、リカレント教育が注目される背景には、日本人の平均寿命の延びと技術革新の急速な進展が大きくかかわっています。

これまでの私たちの人生は、学校で勉強した後、就職し、ある程度の年齢になったら退職し、リタイヤ後の生活を送るというスタイルでした。しかし、現在は、平均寿命が延びたことや情報技術の進展、働き方改革などにより、社会に出た後も、会社をいったん辞めて留学する、転職や起業で新たな仕事を始める、子育てをしながら働く、定年後も新たな仕事に挑戦するなど、キャリアアップ、キャリアチェンジしていくスタイルに変わりつつあります。

これからの時代は、多様なライフスタイルやライフステージの変化に応じた生き方や働き方がいっそう求められるでしょう。学校を卒業した後も、新たな知識やスキルを身につける学び直しは、生き方や働き方の選択肢を増やし、人生の幅を広げることにつながります。「学び」に遅すぎることはありません。何歳になっても学び続けていくことは重要です。

〈リカレント教育と生涯学習の違い〉

リカレント教育と混同されやすいのが「生涯学習」です。どちらも「学ぶ」という点では同じですが、学ぶ目的が異なります。
・リカレント教育は、仕事に生かすための知識やスキルを学びます。例えば、「外国語」、MBAや社会保険労務士などの「資格習得系科目」、経営や法律、会計などの「ビジネス系科目」、「プログラミングスキル」などを学び直します。
・生涯学習は、生涯にわたり行うあらゆる学習で、学校教育や社会教育、さらには文化活動、スポーツ活動、ボランティア活動や趣味など仕事に無関係なことや「生きがい」に通じる内容も学習の対象に含まれます。
 

2.まず何から始めたらよいか悩んだら?

「学びたいけど何から始めたらよいか分からない」「新しい分野にチャレンジしたい」「転職・就職のために必要なスキルを身に着けたい」「今の仕事に関連する知識や技術をもっと深く学びたい」…
リカレント教育を始めてみたいと思ったら、まずは、文部科学省事業で開設・運営しているウェブサイト「マナパス」にアクセスしてみましょう。社会人の学びについての情報が幅広くまとめられています。自分に合った講座を探してみましょう。

 

社会人の学びを応援するサイト「マナパス」

●4000以上の大学・専門学校等の条件別講座から探す
●学びのモデルを探す
●最新のトピック(特集記事)から探す

3.どんな支援制度があるの?

社会人の学びには学費の負担など金銭面での不安があるかもしれませんが、リカレント教育には様々な支援制度が設けられています。

●教育訓練給付金
●高等職業訓練促進給付金
●キャリアコンサルティング
●公的職業訓練(ハロートレーニング)
●就職・転職支援の大学リカレント教育推進事業


編集(転載作業) チームコンシェルジュ
(取材協力:文部科学省 文責:政府広報オンライン)