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暮らしお役立ち情報 No.51

[サービスコード/P00212-00001]
扇風機やエアコンで火災発生!安全に使うための注意点とは?
暮らしお役立ち情報 No.51

いよいよ夏到来。近年北海道でも気温の上昇がみられ、扇風機はもとよりエアコンを設置する家庭も少なくありません。しかし、使い方の誤りやメンテナンス不足などで扇風機やエアコンによる火災などの事故が発生していますので、注意が必要です。製品による事故を防ぎ、扇風機やエアコンを安全に使用するために、注意すべきポイントを紹介します。

1.扇風機を使うときの注意点は?

古い扇風機は経年劣化による火災に注意

この夏も節電対策のため、扇風機を使うという人も多いのではないでしょうか。しかし、扇風機から煙が出たり発火したりする事故が毎年のように発生しています。なかには、家屋の全焼や死亡事故につながった例もありますので、使うときには注意が必要です。
特に扇風機の火災事故は、製造から10年以上経っている製品で多く発生しています。その主な原因は、「経年劣化」(長年の使用によって製品内部の部品が劣化して性能が低下すること)で、劣化した部品が使用中に発熱や発火し、火災につながっているのです。経年劣化による事故は、年数が経つにつれて増加する傾向にあります。
扇風機の事故は2017年度から2021年度の5年間に71件発生しています。


〈主な火災事故原因〉
・内部配線が首振り機能などで繰り返し折り曲げられることで断線し、スパークが発生し、発火
・モーター部品が劣化してスパークが発生し、発火
・モーター用コンデンサーが徐々に絶縁劣化し、ショートすることで発熱・発火


〈こんな異常に注意〉

■スイッチを入れても、羽根が回らない
■羽根が回っても、回転が異常に遅かったり不規則だったりする
■羽根が回転するときに異常な音や振動がする
■モーター部分が異常に熱かったり、焦げくさいにおいがしたりする
■羽根にヒビが入っている。ガードが変形している
■電源コードが折れ曲がっていたり破損したりしている
■使っている時に電源コードに触れると、羽根が回ったり回らなかったりと不安定である

10年以上使用している扇風機は細かく点検し、異常があれば、すぐに使用を中止してください。なお、古い扇風機は部品の劣化が火災の原因になっているため、買い替えをお勧めします。

2.エアコンを使うときの注意点は?

室内機・室外機ともに異常がないか、確認を

エアコンでも発火・火災などの事故が発生していますので注意が必要です。エアコンの事故は2017年度から2021年度の5年間に278件発生しています。そのうち6件が死亡事故です。

〈主な火災事故原因〉
・電源コードの改造や修理、接続(ねじり接続、延長コードとの接続)により接続部分が接触不良で異常発熱、発火
・エアコン洗浄により洗浄液が機器内部に侵入してトラッキング現象が発生し、発煙・発火
・機器内部に小動物等が侵入し、基板に接触することによってショート、異常発熱


〈こんな異常に注意〉

■電源コードや電源プラグが異常に熱い
■電源プラグが変色している
■焦げくさいにおいがする
■ブレーカーが頻繁に落ちる
■異音がする
■室内機から水漏れがする

エアコンの洗浄は、購入店または修理窓口に相談しましょう。また、市販の洗浄剤などを使って、エアコンを掃除する場合は、取扱説明書をよく読み、注意事項を守って使いましょう。
室外機にほこりや小動物(ゴキブリ、ナメクジなど)が入ることで、ショートし発火することもあります。室外機のまわりは、ダンボールやごみ、植木鉢などを置かずに、きれいにしておきましょう。

3.製品事故から身を守るために「製品安全ガイド」をチェック

扇風機やエアコン以外の製品についても、経年劣化や誤った使い方などによって、様々な製品事故が発生しています。消費者の皆さんが製品を安全に正しく使用し、製品事故から身を守るため、経済産業省では、リコール情報などの製品安全に関する様々な情報を「製品安全ガイド」で紹介しています。情報を活用し、製品事故から身を守りましょう。

 

編集(転載作業) チームコンシェルジュ
(取材協力:経済産業省 文責:政府広報オンライン)