COOP SAPPORO コンシェルジュ

暮らしお役立ち情報 No.5

[サービスコード/P00123-00003]
1-2.細菌とは
暮らしお役立ち情報 No.5

「感染症ってなに?」「細菌とウイルスの違いは?」「抗菌薬は細菌には効くけど、ウイルスには効かないって本当?」「じゃあどうやって治療するの?」など、AMRに関してわからないことがたくさんあると思います。ここでは、基本的なことをわかりやすく解説いたします。(公開日:2018年9月20日)

細菌とは

目で見ることはできない小さな生物です。一つの細胞しかないので単細胞生物と呼ばれます。細菌は栄養源さえあれば自分と同じ細菌を複製して増えていくことができます。人の体に侵入して病気を起こす有害な細菌もいます。一方で人の生活に有用な細菌も存在します(納豆菌など)。人の体には多くの種類の細菌がいて、皮膚の表面や腸の中の環境を保っています。
ヒトに病気を起こすことがある細菌として、大腸菌、黄色ブドウ球菌、結核菌などが知られています。
抗菌薬(抗生剤、抗生物質)は細菌を退治するための薬です。

ウイルスとは

細菌の50分の1程度の大きさで、とても小さく、自分で細胞を持ちません。ウイルスには細胞がないので、他の細胞に入り込んで生きていきます。ヒトの体にウイルスが侵入すると、ヒトの細胞の中に入って自分のコピーを作らせ、細胞が破裂してたくさんのウイルスが飛び出し、ほかの細胞に入りこみます。このようにして、ウイルスは増殖していきます。
ヒトに病気を起こすことがあるウイルスとして、インフルエンザウイルス、ノロウイルスなどが知られています。風邪(普通感冒)はさまざまなウイルスが原因となります。
ウイルスは大きさや仕組みが細菌と異なるので抗菌薬(抗生剤、抗生物質)は効きません。抗ウイルス薬はまだ少数しか開発されていません。

細菌とウイルス:大きさの違い(イメージ)

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編集・脚本 チームコンシェルジュ

<掲載内容の情報源・根拠>

・AMR臨床リファレンスセンター
 かしこく治して、明日につなぐ ~抗菌薬を上手に使ってAMR対策~