COOP SAPPORO コンシェルジュ

暮らしお役立ち情報 No.38

[サービスコード/P00178-00001]
平熱を上げて免疫力アップ!
暮らしお役立ち情報 No.38

新型コロナウィルス感染拡大で、日常的に体温を測る機会も増えてきました。あなたの平熱はどのくらいでしょうか。ウィルスに負けない体を作るコツは、体温を上げること。ここでは、健康と体温の関係についてお話ししします。

あなたは何℃?

ここ数ヶ月、学校や会社、飲食店やイベント会場など、あちこちで検温する機会が増えてきています。具合が悪いわけでもないのに、こんなに頻繁に検温するのは初めてだという方も多いのではないでしょうか。そして、その時々で現れる体温計の数字が予想より高いとなんだか具合が悪いような気がしてきたり、具合が悪いのに36℃台だと体温計の故障を疑ってしまったり。ですが、体温と体調の関係は、平熱が何℃かによって相対的に変わります。平熱が36.5℃の人にとって37℃は微熱ではありませんが、35.5℃の人にとっては発熱の危険があるのです。普段から自分の平熱を知っておくことは、健康を管理する上でとても重要なことなのです。

理想の平熱

昔の水銀体温計は37℃が赤い字になっていたため、37℃は発熱していると認識されている方が多いのですが、実は健康な人の平熱は、36.5℃~37.1℃と言われています。だるさやつらさなど、病的な自覚症状がなければ、37℃は微熱ではなく健康な体温なのです。また、一日のうちでも、朝と夕方では1℃近く変化することもあります。食後や入浴後、運動やアルコールでも体温が上がるため、食前または食間の、朝夕の体温をそれぞれ平熱と把握しておくとよいでしょう。

低体温と免疫力

しかし、現代社会において、平熱が35℃台だという低体温の人がとても増えてきています。その大きな原因の一つにストレスがあり、ストレスが自律神経のバランスを崩してしまうことで、低体温を招きます。低体温になると血流が悪くなるため、免疫力が落ちてしまいます。体内に入ってきたウィルスを殺す白血球は、血液の中に存在しているので、血流が悪くなると異物が侵入しても素早く集まってこられなくなるのです。風邪やインフルエンザなどの感染症にかかった時に熱が出るのは、体がウィルスに対抗するために自ら発熱するからです。まだ治療法は確立してない新型コロナウィルスにも、私たちの免疫の仕組みはもちろん有効です。

体温アップで健康に!

かつてないほど体温を測る機会が増えた今、せっかくですから自身の平熱を把握し、体調管理に役立てたいものです。そして低体温の可能性があれば、意図的に体温をアップさせましょう。ストレスが原因であれば、そのストレスを取り除きたいところですが、なかなかそう簡単にはいきません。なので、体の内外から体温をアップする方法をご紹介します。

①ウォーキングなどの運動をする
②温かい飲み物を飲む
③お風呂に入る

特に運動をして筋肉が増えると基礎代謝が上がり、体温も恒常的に上がります。また、運動することで、ストレスで乱れた自律神経も整えられます。ボディビルダーのようにムキムキになる必要はありませんが、出来るだけ体を動かすように意識して生活することが大切です。
あちこちで求められる検温を、厄介で面倒だと思わずに、自身の健康を見直すチャンスにできるといいですね。


編集・脚本 チームコンシェルジュ

〈参考文献〉

『体温を上げると健康になる』齋藤真嗣著 サンマーク出版 2009年

『NHKガッテン!暮らし劇的大革命』NHK「ガッテン!」制作班編 NHK出版 2019年

『からだを測る 健康管理機器の仕組みと働き』澤野井幸哉・志賀利一著 電気学会 2020年

『太陽笑顔fufufu』ロート製薬株式会社
https://fufufu.rohto.co.jp/feature/266/