COOP SAPPORO コンシェルジュ

暮らしお役立ち情報 No.5

[サービスコード/P00123-00002]
1-1.感染症とは
暮らしお役立ち情報 No.5

「感染症ってなに?」「細菌とウイルスの違いは?」「抗菌薬は細菌には効くけど、ウイルスには効かないって本当?」「じゃあどうやって治療するの?」など、AMRに関してわからないことがたくさんあると思います。ここでは、基本的なことをわかりやすく解説いたします。(公開日:2018年9月20日)

感染症とは

感染症とは、病原体(=病気を起こす小さな生物)が体に侵入して、症状が出る病気のことをいいます。
病原体は大きさや構造によって細菌、ウイルス、真菌、寄生虫などに分類されます。
病原体が体に侵入しても、症状が現れる場合と現れない場合とがあります。感染症となるかどうかは、病原体の感染力と体の抵抗力とのバランスで決まります。

感染経路

病原体が体の中に侵入する経路には、大きく分けて垂直感染水平感染の2種類があります。

垂直感染
妊娠中、あるいは出産の際に病原体が赤ちゃんに感染することをいいます。一般的に“母子感染”といわれています。 風疹やトキソプラズマ、B型肝炎などが垂直感染を起こします。

水平感染
感染源(人や物)から周囲に広がるもので、接触感染、飛沫感染、空気感染、媒介物感染の4つに大きく分類することができます。

水平感染の特徴

接触感染
特徴 感染者(源)に直接接触して感染する
伝染性膿痂疹(とびひ)、梅毒、淋病、破傷風など
飛沫感染
特徴 咳やくしゃみで飛び散ったしぶき(飛沫)を吸い込むことにより感染する
インフルエンザ、かぜ、百日咳、マイコプラズマなど
空気感染
特徴 空気中を漂う微細な粒子(飛沫核)を吸い込むことにより感染する
結核、麻疹(はしか)、水痘(みずぼうそう)
媒介物感染
特徴 汚染された水、食品、血液、昆虫などを介して感染する
コレラ(水)、食中毒(食品)、ウイルス性肝炎(血液)、マラリア(蚊)など

次のページ

編集・脚本 チームコンシェルジュ

<掲載内容の情報源・根拠>

・AMR臨床リファレンスセンター
 かしこく治して、明日につなぐ ~抗菌薬を上手に使ってAMR対策~