暮らしお役立ち情報 No.4
日本では、がんは昭和56年より死因の第1位を占めており、今後は急速な高齢化に伴う高齢者のがん患者の増加により、死亡者数は増加していくと考えられます。しかし現在では、がんの研究も進み、がんの予防と早期発見による完治が可能になってきています。
はじめに
日本では毎年、約37万人の国民ががんによって亡くなっています。がんにかかる可能性(罹患率:りかんりつ)は年齢とともに高まりますが、特に働き盛りの女性では、同世代における男性の罹患率を大きく上回っています。
図:以下のデータを元に、当コンテンツで作成
「血縁者でがんになった人はいないから・・・」と気にかけない人もいますが、遺伝によるがんの発症はまれなケースです。むしろ、食生活や飲酒、喫煙(受動も)、睡眠といった普段の生活スタイルが大きく影響すると言われています。
また、医療技術の進歩によって、一部のがんでは早期発見・早期治療が可能になってきました。自覚症状が出る前にがんを見つけることができるがん検診は死亡率を減少させる確実な方法です。検診によって早くがんが見つかれば、生存率に差が出るということも分かっています。
がんの5年相対生存率 (平成5年~平成8年診断患者)
(がんと診断された人のうち、5年後も生存している割合)
資料:厚生労働省「がん対策推進企業アクション」より
生活習慣の改善による予防と、がん検診による早期発見・早期治療で、がんによる死亡率を下げることができます。ここでは、どんなことに気を付けて生活をしたら良いのか、どんながん検診を受診したら良いのかについて、詳しくお伝えします。
もくじ
1.がんの発生原因と予防
1-1.がんの発生要因
1-2.たばことがん
1-3.がん種別リスク要因と予防法
1-4.科学的根拠に基づくがん予防
1-5.がんリスクチェック
2.がん検診
2-1.がん検診について
2-2.部位別がん検診の実際・胃がん検診
2-3.部位別がん検診の実際・大腸がん検診
2-4.部位別がん検診の実際・肺がん検診
2-5.部位別がん検診の実際・子宮頸がん検診
2-6.部位別がん検診の実際・乳がん検診
2-7.がん検診Q&A
2-8.乳がん検診の勧め
2-9.乳がん検診Q&A
2-10.子宮がん検診の勧め
2-11.子宮がん検診Q&A
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